
8月15日、ハリケーン「ララ」がハワイ諸島に接近しました。
ララはカテゴリー1のハリケーンまで発達し、ハワイ島の南側をかすめるように通過。
その後トロピカルストームへと弱まりましたが、オアフ島にも強い風と雨をもたらしました。
そして我が家では、なんと約17時間の停電。
電気がない。
インターネットもない。
冷蔵庫も使えない。
そんな状況で家族4人、何をしていたのか。
今回はニュースではなく、ハリケーン・ララがやってきた8月15日から16日にかけて、我が家で実際に起きたことや近所の様子を書いてみたいと思います。
「何だか変…」ハリケーンが来る前の異様な静けさ
8月15日。
ニュースでは、夜からトロピカルストーム「ララ」の影響がオアフ島にも強まると伝えられていました。
この日の空は、ものすご〜く低かったです。
いつもなら遠くの山々がきれいに見えるのですが、この日はまったく見えません。
上を見ても一面灰色。
なんというか、空に押しつぶされそうな感じ?
異様な圧迫感さえありました。
そして湿度もものすごく高い。
でも、いつもと一番違うと感じたのは、
音です。
何も音がしないんです。
鳥の声は?
車の音は?
本当に何も聞こえない。
まるで防音室の中にいるような、不思議な静けさでした。
高校生の子どもたちと顔を見合わせて、
「何だか変〜」
と言いながら、こんな日は家族みんなが家にいることにちょっと安堵を覚えました。
トロピカルストーム「ララ」がハリケーンに
その後ニュースを確認すると、ララはカテゴリー1のハリケーンへと発達していました。
夫のところにも、
「明日の仕事はキャンセル」
という連絡が。
「これはマジで来るらしい」
夕方から夜にかけて、だんだん風が強くなってきました。
雨もザーッと強く降ったと思ったら小雨になり、また強くなる。
何だかちょっとシリアスになってきました。
そこで我が家も暴風雨対策を始めました。
停電に備えて我が家がやったこと

ラナイに置いてある濡れて困るものにはビニールシートをかけ、飛ばされそうなものを片付けました。
車のガソリンが十分にあるかも確認。
そして停電に備えて、
- 懐中電灯
- 電気ランプ
- キャンドル
- 携帯電話の充電
なども準備しました。
携帯はなるべく使わず、充電を減らさないようにしていました。
その日の夜は、本当に奇妙でした。
まだ夜9時くらいなのに、何をすればいいのかわからない。
いつもなら誰かが携帯を見たり、パソコンで作業したり、片付けをしたり、なんだかんだやっているのに。
そして、それは突然やってきました。
夜10時ごろ、突然真っ暗になった
夜10時ごろだったでしょうか。
突然、
パッ。
一瞬で電気が落ちました。
真っ暗。
同時にインターネットもつながらなくなりました。
その後すぐにまた電気がついたと思ったら……
また真っ暗。
この時点で、
「もうみんな寝よう」
ということになり、それぞれの部屋へ行きました。
夫がものすごい強風と激しい雨の音で目を覚ましたのは、16日の朝3時ごろだったそうです。
玄関先に置いてあった植木鉢が飛ばされて、割れる音までしたそう。
外はものすごい嵐だったようです。
えっと……
私は爆睡中でして、まったく聞こえませんでした。
朝になっても電気がない!
朝6時ごろだったかな。
目が覚めても電気は止まったままでした。
外からの光が入るので、家の中で普通に過ごすことはできます。
問題は、
家電が何も使えない。
冷蔵庫も止まっています。
中の冷気を逃したくないので、扉は絶対に開けられません。
ストーブも電子レンジも使えません。
でもラッキーなことに、我が家には携帯ガスコンロがあります。
これでお湯を沸かしてラーメンを作ったり、コーヒーを淹れたりすることができました。
携帯ガスコンロ、こういう時には本当にありがたいです。
嵐が過ぎたあとの外へ出てみた
外に出てみると、大嵐のピークは過ぎ去ったようでした。
空を見ると雲がものすごい勢いで流れています。
まるで先を急いでいるようでした。
近所のパームツリーも勢いよく左右に揺れています。
仕事が休みになった夫もいて、この日は家族全員が家にいました。
そして、ここで私たちはあることに気づきました。
インターネットがないだけで、こんなに暇なの?
携帯が使えないって、こんなに不便なんですね。
正確には携帯電話そのものではなく、停電とともにインターネットがつながらなくなっていました。
つまり、いつものように携帯を触っていてもやることがない。
そこで思いました。
私たちって、こんなに携帯やインターネットに依存していたんだ。
昔はこんなもの何もなくても普通に過ごしていたのにね。
外を見ると、近所のリタイヤしたご夫婦が庭先のベンチに座っていました。
「暇だ〜」
と言っていました。
このご夫婦、早期リタイヤして優雅に暮らしているのですが、様子を見ていると本当にいつもやることがなさそうなんです。
以前は「早くリタイヤできていいな〜」と思ったこともありました。
でも、こうして見ていると、
私はいつまでも忙しくしている方が、楽しい人生を送れるのかも?
なんて思ったり。
まあ、それはさておき。
近所の道路では大木がバタバタ倒れていた

暇になった夫は、息子と車で近所の様子を見に出かけました。
どうやら、すぐ先の大通りでは並木の大木がバタバタと倒れ、道路を塞いで大変なことになっているらしい。
その後、私も息子とちょっとだけドライブに行きました。
息子の携帯の充電もなくなっていたので、車なら充電できますからね。
外に出てみると、想像以上でした。
大きな木が民家のフェンスに倒れ込み、フェンスが壊れている家をいくつも見ました。
お気の毒です。
道路を塞いだ大木はチェーンソーで切られ、道路脇には切られた木がたくさん積まれていました。
それを見て思い出したのが、
我が家にあった竹藪。
「切っといて良かった……」
本当にそう思いました。
あの竹がお隣さんの家に倒れて屋根でも壊していたら、大変なことになっていました。
お隣さんは4カ月ほど前に家を購入したばかりで、一生懸命庭をきれいにしたり、お家のアップグレードをしたりしているところなんです。
本当に竹を切っておいて良かった。
ネット復活!そして家族が真っ先にしたこと
午後になっても天気は相変わらず曇り。
風が強かったので、湿度は高いものの暑さをそれほど感じなかったのは幸いでした。
雨は、
ザーッ。
パタッ。
パラパラ。
そしてまたザーッ。
これの繰り返し。
そうこうしているうちに……
突然インターネットが復活しました。
すると、うちの家族ときたら、
つながった途端にYouTubeですよ。
そんなに見たかったのか!?
おかしいですよね。
……なんて言っている私だって同じようなものです。
私はInstagramを開いて、ハワイ各地のハリケーン被害をチェックしていました。
さすがにリアルタイムで自分の家の様子を投稿する気にはなれませんでしたけどね。
停電中なのに親子でダンゴムシ探し
気がつけば夕方5時ごろ。
それでも電気が復旧する気配はありません。
もう12時間近く電気が止まっています。
「冷蔵庫の中、大丈夫かな……」
だんだん家の中も暗くなってきました。
昨夜用意しておいた懐中電灯を各トイレに置き、コールマンのランプをダイニングテーブルへ。
外を見ると……
またあのリタイヤしたご夫婦がベンチに座っていました。
そんな時です。
息子が、
「ママ、ローリーポーリーを明日学校に持って行かなくちゃいけないから、一緒に探そう」
と言うではありませんか。
えー!
ローリーポーリーって……
ダンゴムシだよね?
「たぶんハリケーンの翌日なんだから、バイオロジーの先生だってダンゴムシに期待してないよ。大丈夫だよ」
と言ったのですが、真面目な息子は、
「いや、絶対に探さなくちゃ!」
というので……
外へ出ました。
親子2人でスコップを持って土をほじくります。
そして無事、何匹かのダンゴムシを確保。
ハリケーンの翌日にダンゴムシ探しとはね……。
今度は夫が庭でご飯を炊き始めた

しばらくすると、今度は夫が庭に出てチャコールでご飯を炊き始めました。
実はうちの夫、こういう非常事態になると、いろいろ楽しいことをやってくれるんです。
そして、
「冷蔵庫の肉、全部焼いて肉パーティーやろう!」
と楽しそうに言う。
ポジティブな性格ですね。
結局その日の肉パーティーはありませんでしたが、この記事を書いている今日あたり開催されそうです。
約15時間ぶりに冷蔵庫を開けてみた
もうすっかり夜。
9時ごろだったでしょうか。
突然、
電気が戻った!
「やったー!」
そこでずっと心配していた冷蔵庫を、恐る恐る開けてみました。
すると……
見事に全部常温でした。
あぁ……。
仕方ない。
そして次は冷凍庫。
こちらはもっと心配です。
だって、コストコで買ったチキンや鮭、アイスクリームが入っているんです。
そーっと開けてみると……
なんと!
まだしっかり凍っているではありませんか!
良かった〜!
本当に良かった!
……と思っていた矢先。
また真っ暗。
どうやら完全復旧ではなかったようです。
17時間後、ようやく電気が戻った
その後もしばらく停電が続き、完全に電気が戻ったのは夜10時ごろだったと思います。
今回の停電、
約17時間。
長かった〜。
ちなみに今回のララではオアフ島でも大規模な停電が発生し、ピーク時には22万件を超える停電が報告されました。
停電の影響は水道設備にも及ぶ可能性があるため、Board of Water Supplyからは住民に水の使用を控えるよう呼びかけも出されていました。
我が家でも、停電中はできるだけ水を使わないようにしていました。
電気・水・通信が止まる怖さを実感した
今回の停電で、ちょっと怖いことも考えました。
もし私たちの住んでいる地域で、
電気が止まる。
通信が止まる。
そして水まで自由に使えなくなる。
そんな状態が長く続いたらどうなるんだろう?
普段はスイッチを押せば電気がつき、蛇口をひねれば水が出て、携帯を開けば世界中とつながります。
あまりにも当たり前すぎて、それがなくなることなんて考えもしません。
でも今回、たった17時間の停電でも、
私たちの生活って、電気と水と通信にものすごく支えられているんだな
と実感しました。
災害への備えという意味でも、今回の経験はとても勉強になりました。
ハリケーン・ララが過ぎた8月17日のハワイ

この記事を書いている8月17日。
今日は青空も見えています。
それでもまだ雨が降ったり止んだり。
外からはヒューヒューと風の音も聞こえてきます。
ララはオアフ島に上陸したわけではありませんが、強い風と雨によって倒木や大規模な停電など、島内にも大きな影響が出ました。
ハワイ州全体で見ると、さらに深刻な浸水や住宅への被害が出た地域もあります。
被害に遭われた方々が、一日も早く元の生活に戻れますように。
さて。
私は今から……
冷蔵庫の中のものを全部引っ張り出します。
食べられるもの。
捨てるもの。
全部仕分けして、そのあと冷蔵庫のお掃除です。
いやー、大変です。
ではまた!
にちにちブログ 



